投資詐欺に騙された人に待ち受ける二次被害を紹介します。
詐欺にどっぷりとのめり込んでしまった人は自分の心理状況を冷静に捉えることが出来ません。
初めは配当がもらえるという経済的理由だったにも関わらず気持ちの悪い信者になってしまいます。
その理由は実際に分配される『配当』ではありません。
意外ですが『社会貢献に参加している錯覚』です。
詐欺業者は『日本を元気に』、『社会を変える』など大きなホラを叫び続けます。
そして出資者は徐々に出資目的が配当から『自分も一緒に夢を見ている感覚』に変化してきます。
人間が皆持っている『社会貢献欲』を詐欺業者は上手く刺激します。
変な話ですが、そうなると出資者はお金では動かない信者になります。
詐欺業者の言うことが絶対的になりいくらでもお金を出します。
目的が上手くすり替えられるのです。
自分がどっぷりと詐欺業者に浸かってお金を出すのであれば後で高い勉強代になるだけです。
しかし詐欺に騙される人は幾つかのステージがあります。
自分も詐欺業者の営業部隊になってしまうことです。
ネットワークビジネス的なお粗末な分配システムを作られて『仕事でやらないか?』と声をかけられます。
近所の人や友達の人にどんどんとセミナー勧誘を仕掛ける様になります。
本人と同じように信者に染まるステージを登っていく人を品定めされます。
こうなると被害者を通り越して加害者になります。
詐欺はお金の損失以外にも信用の損失にもなり大きな痛手を負うことになります。
思い当たる節があれば絶対に関わらない様にしましょう。
投資やマネー系のセミナーや勉強会に参加するにあたっての注意事項を記載しておきます。
これは詐欺業者に引っかからないポイントも共通しています。
参考にして下さい。
◆必要以上に不安を煽る様な雰囲気を出す講師は注意しましょう。
『この商品がないと不幸になる』くらいまでおどろおどろしい言い方をするのは聞いていて気持ちが良いものではありません。
恐怖を植え付ける営業手法で洗脳に近いものがあります。
『必要以上に不安を煽っているな』と感じたら一度我に返って冷静な判断をしましょう。
本当のプロは必要以上の恐怖を煽りません。
逆に丁寧に現状をヒヤリングして具体的な手法を導き出して安心を与えてくれます。
◆何を言っても『自社の取扱商品は素晴らしい』と着地するのは気になる点だと思います。
アムウェイ会員の方によく見受けれますが『もういいよ』と言いたくなります。
自社の商品に自信があるのは良いことだと思いますが、行き過ぎるとデミリットや注意事項などのアラが見えなくなります。
分かっていても『この金融商品は素晴らしいから大丈夫』という力技で説き伏せる方もいます。
どちらにしても提案される側にとって嬉しいものではありません。
必要以上に『自分の取り扱っている金融商品は良いから』、と聞こえたら注意が必要です。
◆『せっかくのご縁ですから』、『ここだけの話ですが』と話の合間にサブリミナル効果の様に同じ言葉を差し込む傾向がないかも注意しましょう。
予備知識の前半部分から商品に関して語る後半で急にテンションが上がる雰囲気も怪しいものです。
どんな会社でも主催側にとってセミナーとはあくまで『自社や商品を知ってもらうための宣伝の場』です。
しかし宣伝を通り越して『強引なセールスの場』と勘違いしている会社もあります。
強引な会社や悪徳な会社は長続きしませんが、自分がそういう会社の餌食にはなりたくはないものです。
他記事でも注意点を幾つか挙げているので優良な会社かどうかを判断するのに参考にしてみて下さい。